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外壁のコーキングとは?必要な理由や補修について解説

2021.05.18

外壁のつなぎ目を埋めるコーキングですが、築年数とともに劣化するため、状況に合わせてメンテナンスが必要です。でも「どのタイミングで補修が必要なのか」「DIYできるのか?」と、たくさんの疑問に悩む人も多いでしょう。今回は、外壁のコーキングとは何か、寿命や補修が必要なサインについて解説します。

外壁のコーキングとは?

外壁のコーキングとは、外壁同士の隙間を埋める弾力性のある樹脂系の充填です。
防水性に優れたコーキングを外壁の目地を埋めることで、外壁材を雨風から守る役割があります。
また、強風や地震などの影響で住宅が揺れた時、外壁材のクラック(ひび割れ)やズレが生じないようにする働きもあります。

 

コーキングが可能な壁

外壁は築年数が経つと補修が必要になりますが、コーキングが使える外壁とそうでない外壁がありますので、気を付けましょう。
下記はコーキングが可能なタイプの壁です。

  • サイディング
  • ALC(軽量気泡コンクリート)※パネル上の外壁材

住宅メーカーによって、「モルタル、タイル」の外壁にもコーキングを使っている場合があります。
サッシ周辺や外壁の縦目地に使っている可能性があるので、自宅の外壁や窓などを確認しましょう。

 

外壁のコーキングの種類

外壁のコーキング材に使われるのは、次の5種類のいずれかです。

  • アクリル(紫外線と耐久性に弱い)
  • ウレタン(紫外線に弱い、弾力&密着性が高い)
  • シリコン(重ね塗り不可、耐久性&耐熱性&耐水性が高い)
  • 変性シリコン(価格が高い、重ね塗り可+シリコン同様の性質)
  • ポリウレタン(紫外線に弱い、柔軟性&防水性&耐久性が高い)

耐用年数は、ポリウレタンが5年~10年、それ以外は約10年~15年が目安です。

コーキングは、1つの材料だけで簡単に施工できる「1成分型」と、2種類の素材を混ぜ合わせて使う「2成分型」があります。
専門技術を必要とするケースもあり、施工次第で防水性が失われてしまうタイプもあります。
DIYはおすすめしません。

 

外壁のコーキングの寿命はどれくらい?

外壁のコーキングの寿命は、一般的な目安を「約10年」としています。
ただし、住宅環境や使用する材質によって大きく違います。

  • ポリウレタンのコーキングを使っている
  • 幹線道路や地震などで住宅の揺れが多い
  • 雨風を受けやすい
  • 直射日光が当たりやすい環境

上記に該当する住宅は、コーキングの劣化スピードが早い傾向があります。

 

外壁のコーキング補修が必要なタイミングは?

外壁のコーキングは、住宅設備の中でとても小さな範囲のため、劣化に気づかないケースが多いでしょう。
しかし、築年数とともにコーキングも品質や性能が失われるため、定期的なチェックと補修が必要です。
次のようなサインを見かけたら、できるだけ早くコーキング補修をしましょう。

 

隙間ができている

外壁とコーキングにわずかでも隙間ができている時は、防水機能が失われている可能性が高いです。
密着性が弱まると、隙間から雨風が住宅内に侵入し、雨漏りや湿気によるカビなどの被害が出やすくなります。
カビの生えた環境で過ごすと、アレルギーを引き起こすケースもあるので気を付けてください。
また、通常はコーキングの劣化が隙間を作る原因ですが、施工してから数年しか経っていないのに密着性が弱まるのは「プライマー(下地材)の塗り忘れ」「均一に塗っていない」なども考えられます。

 

クラックがある(ひび割れている)

コーキングのクラック(ひび割れ)は、素材の劣化が原因です。
少しのひび割れなら問題ないように見えますが、少しずつ裂け目は大きくなり、雨風が外壁内へ侵入するので気を付けてください。
クラックが起こるのは、コーキング材が紫外線や雨風などの影響で硬くなっているからです。
実際に手で押してみるとわかりますが、硬くなったコーキングは弾力性がありません。
外壁材が雨で濡れると大掛かりな補修が必要なので、早めの対処が必要です。

 

部分的にボロボロしている

コーキングがボロボロと剥がれ落ちている状態を放置すると、やがてクラックが起こりプライマー(下地材)や外壁材が見えてしまいます。
防水性が低下している証拠なので、放置しておくのは危険です。
コーキングは雨風だけではなく、紫外線の影響も受けやすいため、時間とともに剥がれる部分が広がるでしょう。
また、部分的に欠けている時に地震などで住宅が横揺れすると、衝撃でコーキングが大きくクラックする可能性があります。
小さな剥がれや欠けでも、早めにコーキング補修することが大切です。

 

まとめ|外壁のコーキングは専門業者に任せよう

外壁のコーキングは、防水性や耐熱性といった重要な役割があります。
雨風・地震などにより劣化するため、定期的なチェックとメンテナンスが欠かせません。
コーキング補修は、現状の上に重ね塗りする「打ち増し」とすべて剥がして新しく充填する「打ち替え」のどちらかで施工します。
打ち替えはコストがかかるため、劣化のサインを見逃さず早めに補修すると費用面の負担も軽く済むでしょう。
外壁のコーキングで悩んでいる時は、専門業者へ相談して最適な方法で補修しましょう。

 

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